はじめてカーツワイルを知ったのは、数年前のオンライン記事だったと思う。
カーツワイルが語る途方もない未来予測にあてられた執筆者は、カーツワイルのことをなかば茶化しているように読めた。
それはそうだろう。60歳に近い人物が、今後数万年も生きられるものと完全に信じており、今後わずか2、30年のうちに人工知能が人間を遙かに凌駕するとしているのだから。
しかし、私はその途轍もない大風呂敷に惹かれた。
SF的なビジョンを語るその人物が、OCRを発明したり、音楽業界では知られたシンセサイザーの開発者だったことを知って、興味はさらに深まった。
その人物の言説を、もっと知りたいと思った。
すぐに旧著の『スピリチュアル・マシーン―コンピュータに魂が宿るとき』を読んだ。唸った。これは並のSF作家もかなわない、超弩級のほら吹きだ、と思った。
・今後わずか20年程度で、意識をもったコンピュータがあらわれること。
・さらにその十数年先、機械由来の知性と、(機械で拡張された)人間由来の知性とは区別がつかなくなること。
・時を経ずして、人間の体と地表の大部分はナノマシンに代替される。膨大な演算能力をもち瞬時に姿を変えるその「フォグレット」により、我々が住むこの世界そのものが仮想現実的な現実となること。
…そしてその議論の基礎になるのは、荒唐無稽なSF的ビジョンではなく、弁証法的に導かれた科学技術の指数関数的発展であること。
すっかり虜になった。
アタマから否定するより、彼の主張する未来予測に素直に同調したい。そしてその未来を実際にこの目で見、触れてみたいと願う。
カーツワイルが語る途方もない未来予測にあてられた執筆者は、カーツワイルのことをなかば茶化しているように読めた。
それはそうだろう。60歳に近い人物が、今後数万年も生きられるものと完全に信じており、今後わずか2、30年のうちに人工知能が人間を遙かに凌駕するとしているのだから。
しかし、私はその途轍もない大風呂敷に惹かれた。
SF的なビジョンを語るその人物が、OCRを発明したり、音楽業界では知られたシンセサイザーの開発者だったことを知って、興味はさらに深まった。
その人物の言説を、もっと知りたいと思った。
すぐに旧著の『スピリチュアル・マシーン―コンピュータに魂が宿るとき』を読んだ。唸った。これは並のSF作家もかなわない、超弩級のほら吹きだ、と思った。
・今後わずか20年程度で、意識をもったコンピュータがあらわれること。
・さらにその十数年先、機械由来の知性と、(機械で拡張された)人間由来の知性とは区別がつかなくなること。
・時を経ずして、人間の体と地表の大部分はナノマシンに代替される。膨大な演算能力をもち瞬時に姿を変えるその「フォグレット」により、我々が住むこの世界そのものが仮想現実的な現実となること。
…そしてその議論の基礎になるのは、荒唐無稽なSF的ビジョンではなく、弁証法的に導かれた科学技術の指数関数的発展であること。
すっかり虜になった。
アタマから否定するより、彼の主張する未来予測に素直に同調したい。そしてその未来を実際にこの目で見、触れてみたいと願う。
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