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Author:terra
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ロードバイク物欲派。
レイ・カーツワイルの未来予測を支持するシンギュラリティ信者(笑)

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昨日からの続き → 実際に、作ってみた。

昨日のエントリの続き。

さっそく自分でもタブレットで試してみた。
しかし、むずかしい…!

まずもって、タブレットが思うように操作できない。
どうしても線が微妙にずれてしまう。
パレットでツールの選択をするのにすら、難儀する。

タブレットを使うのは、15年前に買ってすぐお蔵入りさせて
しまって以来。
値段は15分の1になったけど、あの頃からたいして進化していないんだなあ…

なかなか狙った線が描けないため、結局イライラして
マウスを取り出し、禁断のベジェ曲線の編集に走ってしまう。
そうなるともう、まったくのドツボ…

夜中まで何時間もかかって作れたのは、こんな感じ↓
レザーパンツ
完成にはほど遠いですが

やってみてわかったことは、やっぱり元の画像はでっかいサイズの方がトレースしやすいこと。最低でも、横幅1000pxは欲しい。

それと、あらかじめ元画像は彩度やコントラストを上げておいたうえで、インデックスカラーにしてある程度階調をはっきりさせておいた方がいい。でないと途中で、自分がいまトレースしているのがどの色のどのパーツだったかがわからなくなってしまう。

ついでなので、制作過程を。

レザーパンツはぶっつけでも簡単にトレースできた。一方、腹部のくびれ具合や腹筋のつき具合は、真正直に手でトレースしていてはわけがわからなくなてしまう。そのため、まず元画像をPhotoshopで開いて加工した。任意の肌色部分だけをマジックワンドで選択。色数は適当だけど、100色程度。そして「選択>近似色の選択」で肌色部分全体を抽出した。

さらにそれを「モード変更>インデックスカラー」で適宜色味を減らすと、一気に階調が整理される。

ここまでできてしまうと、あとは単に根気の問題になるだけだ。
階調の数を減らしたり増やしたり、色のトーンを変えたり、
好みでいろいろ遊べそうだ。
ほんとに、猿でも私でもできるレベル。

腹部インデックスカラー加工



ついでだから元画像も。
元がなんなのか、ロバート・ロドリゲスの映画好きだったり、某女性アーティストのファンならバレバレですね…
元画像


もしかしたら、元の英語サイトにも同じようなノウハウが記してあったかもだけど、せっかくなので自分の思いつきも記してみた次第

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『Illustrator』で人物写真を『スキャナー・ダークリー』風に加工

フィリップ・K・ディック原作、キアヌ・リーブズ主演の半アニメ風実写SF映画「スキャナー・ダークリー」は、内容もさりながら映像表現が新鮮だった。

その手法そのままではないものの、同じような表現を紹介した記事があった。個人的にものすごくタイムリーだったので、思わず孫引き。

日本語記事:
『Illustrator』で人物写真を『スキャナー・ダークリー』風に加工

原文サイト:http://www.illustratortechniques.com/imitating-a-scanner-darkly.html

この手法自体は日本でも、数年前に話題になったことがあった。
油彩状キムタクが喋る、TBCのCMだ。作者はヒロ杉山氏だったか。当時いろいろなイラストレーターがこの技法を使いたがったが、制作者は「技法はヒミツ!」と明かさなかったはず。

その技法そのままではないかも知れないものの、それが上記のサイトで公開されている。
私としては、長年のつかえが下りたような気分だ。

…しかし、こんなに簡単なテクニックだったとは。

要はAdobe Illustratorで下絵にレイヤをかぶせ、
鉛筆ツールで色別に輪郭をトレースしていくだけ。
膨大な量のベクターオブジェクトをさばくため、色別にレイヤを分けて管理する必要がある。
しかし原理はあまりにシンプル。
シンプルすぎて腰が抜けるくらいだ。
そして、とんでもなく手間がかかるだろう。
頭がくらくらするくらいだ。

もっとこう、Photoshopでレベル調整をかけて色を制限したうえでレイヤに分け、そいつをIllustrator側で一気にアウトライン化するとか、しかもそれをマクロですべて自動化するといった流れを想像していたのに、こんなに頭の悪そうな(失礼)地道なテクニックだったとは…

しかし映画の方も、上記リンクには“わずか1分の映像にアニメーター30人が500時間をかけて作り込んでいた”とある。スチルならまだしも、こちらは動画。
やはり自動化はできなかったのだろう。

ところで、なぜこの記事が個人的にタイムリーかというと、昨夜ワコムの新しいタブレット「BAMBOO」が届いたばかりだったから。

WACOM Bamboo MTE-450/K0
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もともと絵を描くのが好きな娘にと注文したのだが、この「スキャナー・キアヌ」「TBCキムタク」な絵を作るにはうってつけだ。
マウスじゃ正直、全然ムリ!

あと、昔大好きだったイラストレーター、永井博氏イラスト表現を真似することもできそうだ。

永井さんといえば、ポートレイト作品より、むしろ椰子の木茂るビーチの絵が大のお気に入りだった。買ったばかりのアクリル絵の具と、入門用エアブラシでよく模写したものだ。あの、南の島らしい濃紺の空。あの色は、リキテックスの「フタロシアニンブルー」でなければ絶対に再現できなかった。
久しぶりにそんなことまで思い出す。

自慢できるようなオリジナルが作れない素人は悲しい。
それでも、久しぶりに娘とともに、絵を描いてみようと思う。
PCなら、絵の具の片付けも楽だしね。
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宇宙図

最新の観測結果に基づいた、2007年版の宇宙図が科学技術広報財団を通じて全国の科学館や博物館で配布されているらしい。
現物はポスターサイズだそうだが、PDFデータでA3対応版も配布されているというので見てみた。
「一家に一枚 宇宙図2007」宇宙図のサイト


最新の宇宙の姿というのを知り、驚いた。

宇宙の組成
宇宙の成り立ちをみると、その7割はダークエネルギー。
 …恥ずかしながら初耳だが、宇宙が膨張し続けるエネルギー源と仮定されているらしい。
 で、2番目に多いのは、いわゆる暗黒物質、ダークマター。
 そして、通常の元素というのは、わずか! 4%らしい。
 
見えている宇宙の半径は470億光年
 …そんなに。観測精度の向上ゆえか、以前より数字が大きくなっている気がする。
 直径にすると、1000億光年近いわけですか…
 当然のことながら、見えている範囲は光速の限界内。
 しかし、観測限界の辺縁部が遠ざかる速度は、すでに光速の3倍(!)という。
 光速以上のスピードというのは「あり」なんだろうか。
 なんだかパラドックスめいて聞こえる。
 このあたりも、恥ずかしながらよくわかっていない。

 そして、観測可能な範囲を超えた場所はどうなっているか、
 文字通り観測不能なわけだから、宇宙全体の広さたるや、もう…

・インフレーションの実際
 ビッグバンの前に宇宙が急激に膨張したというインフレーション理論 について、Newton誌の立ち読み程度の知識。これまではあまりに数字の桁が大きく、イメージできていなかった。
 この宇宙図によると、1000兆分の1000兆分の1万分の1秒の間に、ウイルスサイズが銀河団以上の大きさ(銀河系ではなく!)になったというたとえが。あまりに極端すぎる…

そしていつものカーツワイル『ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき』だ。本書では特異点以降、人類が宇宙にあまねく広まっていくだろうと論じている。しかも、SF小説でも遠慮して書かないくらいに短期間で。

氏は、人類が22世紀前半までに、計算能力拡張のために太陽をダイソンスフィアで囲んでしまうことを予測している。2080年頃に$1,000で買えるコンピュータの計算能力は、「100億規模の現生人類が1万年かかって行う思考を1マイクロ秒で処理するレベル」としている。それだけ途方もないコンピューティングパワーで思考すれば、光速の限界を出し抜く方法すら見つかるかもしれない、というわけだ。


彼は特異点の一応のゴールを「宇宙の覚醒」としているが、それはイコール、人間の知性で宇宙を覆い尽くすということだ。

ひょっとすると、インフレーション理論顔負けの移動手段が見つかり、グレッグ・イーガンの『ディアスポラ』さながら、私たちはこうした宇宙図に描かれた世界に自分のコピーを派遣しているかもしれない。
ディアスポラ

そして、さらにその先にまで…。


そう聞くと、多くの人が“ドン引き”してしまうことだろう。

私としては、こんな破天荒な話を聞いて、ワクワクする人と友達になりたいと思う。
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ナノフューチャー -21世紀の産業革命-

技術的特異点の関連書籍で、またひとつ大推薦の1冊。
といっても、邦訳版が出たのは脳内評価最高ランクの『ポスト・ヒューマン誕生』とほとんど同じ、今年の春先の刊行。そして読んだのは6月も中旬の頃だから、けっこう遅刻情報ではあるけれど。

ナノフューチャー―21世紀の産業革命

ナノテクノロジーは、~中略~ 人間とチンパンジーの違い、いや、人間とカブトガニの違いすら超えた生物学的な変化を、人間の生体に引き起こす可能性がある。その時代は、ひょっとしたら一○年以内に、おそらくは二五年以内に、そしてほぼ確実に二一世紀中には訪れるだろう。

いきなりこれだ。カーツワイルとほぼ同じタイムスパンで、人間が変わることを示唆している。
もっともカーツワイルが『スピリチュアル・マシーン』や『ポスト・ヒューマン』で述べている「フォグレット」や「ユーティリティフォグ」は本書の著者J・ストーズ・ホールの発案になるものだ。スタート地点が同じなのだから、到達点も近いのは当然だろう。

ホールによれば、
みな政治的変化は過大に予言する一方で、技術的変化を過小に予言してしまう。

との由。ナノテクノロジーの発展には5つのステップがあり、現在は2段階目でしかない。まだまだ実験室レベルの話という。ここから地続きで直線的な技術発展を予測するのは容易だ。

しかしこれが4段階目、ありふれた分子からナノテクシステムが合成できるレベルに達すると、いきなり社会の様相が一変する。安易なSFに描かれる、電子レンジのような家庭用合成機の普及は単に入口程度に過ぎない(これだけでも想像を絶するくらいの社会的変化だけど… ガスや水を供給してやるだけでたいていのものが合成できるのなら、産業構造が激変するにとどまらず、たぶんモラルまで変わってしまう)

物理法則を無視しない範囲なら、ドラえもんの四次元ポケットから出る道具もかなりの部分が実現可能になる。なかでもこれまでイメージしたことがなく新鮮だったのは、この段階初期の人型ロボットだ。厚さ5ミクロン程度のダイアモンドの薄膜でできており、その厚みの中にCPU、折りたたみ可能な構造、モーター、局所的なコントローラー、通信・電力ネットワークなどが収められるという。

普段は人間の仕事をすべて代替わりする有能な執事であり、使用しないときは丸めればボールペン程度の容積(重さは30㌘以下)になるとの予測。吹けば飛んでいくほどの、人型風船といって差し支えない。さらにこいつを着込めば極地や真空中でも快適に過ごせるという、超便利な風船。

ただし、これもあくまで過渡期の存在だ。この段階をさらに一歩進めれば、ユーティリティフォグ(霧状のナノマシン、「フォグレット」の集合体)になると、待機時は文字通り雲散霧消してしまう。

ユーティリティフォグが大気中を覆う時代が来ると、もはや現実とバーチャルは区別がつかなくなってしまう。ホールの描く世界が現実化すると、もはやハリー・ポッターの世界観と区別がつかなくなるに違いない。

不可視のフォグレットが瞬時に凝集・可視化することで、ドラゴンやトロルを実際に出現させられる。大気中に充満したフォグレットに押し動かされるかたちで、ホグワーツ魔法学校の食堂に浮遊するロウソク群や、ウィーズリー家のおんぼろな空飛ぶ自動車、クィディッチ競技でほうきに乗って空を飛び回ることもできるだろう。

そしてこのレベルに到達するまでに、脳のナノマテリアル置換も始まっているという。

ホルモンバランスの作用などの化学的な信号回路や、ニューロンがもつ機能をシミュレートする。そうすることで現在の脳より圧倒的に省スペース、かつ脳はおろか、現在のCPUなど比較にならない高速で動作する新しい脳ができあがる。

このオーバースペックというのもおこがましい爆発的な処理能力も、自分の意思決定や作業処理を支援するAIを脳内に置くことで有効活用できるという。そしてその支援AIの数たるや、アタマの中に高度に専門化されたメンバー20万人を置いたようなものであり、一人一人の人間がひとつの都市のような存在になっているという。

このビジョンに興奮しない人がいるだろうか?

個人的には、ずっと解決できない疑問として「コピーされた意識はもはやオリジナルとは別の意識ではないか? コピーされた意識が無限に生きたとしても、オリジナルは現状通りではないか?」というのがある。それについても、段階的に移行が行われるのであれば以前の自意識と移行後の自意識は連続しているかもしれない、と思えるようになったのは収穫だ。

※この考え方は、生命の動的平衡状態を「波打ち際に作られた砂の城(ただしずっと流されずもちこたえる)」にたとえた詩的な一冊、福岡伸一氏『生物と無生物のあいだ』を同時期に読んだことも効いたと思う。(本書のあとがきなどは純粋に文章としても絶品。ただし、氏が生命の不可侵さをあまりに強調しすぎるのには、違和感を覚える)

生物と無生物のあいだ

また、ビル・ジョイがかつて憂えた「ナノテクの野放図な進歩は地球全体にとっての脅威だ」とする懸念に対しても、明快な対策を打ち出している点はうれしい。暴走するレプリケーターによって、かつてのB級SF映画『人喰いアメーバの恐怖』みたいなものに人類が食い尽くされるわけでは(必ずしも)ないことがわかり、一安心?だ。
マックィーンの絶対の危機 (ピンチ) 人喰いアメーバの恐怖 ENTERTAINMENT COLLECTION SILVER

まだまだ書きたいトピックは山ほどあるものの、そこはぐっと我慢。
あまり他人に本を薦めない私でも、本書はぜひ読んで欲しいと思う。

本書はカーツワイルの「ポスト・ヒューマン」と両面をなし、補完する存在だと思う。カーツワイルの方は「なぜテクノロジーの爆発的進化が我々の直感的感覚よりも早く訪れるのか」に説明の多くを割いているが、こちらは未来社会のビジョンをほぼ共有しつつ、より具体的な描写を行っている。カーツワイル本と併せて、強くお薦めしたい。
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デジタルマガジン関連メモ

アメリカの出版業界のデジタル方面動向に関するセミナーが昨夜、某所であった。
忘れないようにメモ。

・デジタル版の読者は紙の読者に比べ、雑誌ブランドとのつながりがより強固。広告への反応も高く、早い。

・メディアが勧める商品の購入意向も高い。
 →コマースへのつなぎ込みが必要

・デジタル版の読者の定期購読更新率は、プリント版に比べ5倍。

・オリジナルのウェブ雑誌で成功しているのはワシントンポストの「Slate」程度?それもまだ大きな収益とはなっていない。

・wiredのクリス・アンダーソン曰く、デジタル媒体に求められるのは、雑誌や新聞のような情報鮮度よりも読者同士、著者-読者間のインタラクション。コンテントを得たいためにWebを訪れるのではなく、Webが生み出したコミュニティに加わって閲覧者同士コンタクトしたいため。
→Webサイトへのトラフィックの半数は、「掲載後36時間以降」。なるほど。

・ほとんどの版元は自らのアーカイブの価値に気づいていない。自社のコンテントを解放し、障壁をはずして自由にアプローチできるようにすべき。
→一方で、単にコンテントをアーカイブ化するだけでは意味がないとの見方も。

・デジタル雑誌にとって必要なのは良質なコンテントのほか、
 →ブログ(外部ブログも送客上不可欠)
 →コミュニティ
 →SNS
 →ディレクトリ(関連リンク集ということ?)
 →ツールキット(具体例?)
 →プラクティカルサービス(?)

・中途半端はNG。Web事業に正対して取り組むか、Web事業から撤退するかを選択すべき。
→後者の選択はありえないでしょう

・編集者の役割は5年前と比べて大きく変化。
 現在は、
 ブロガーであり、
 ディールメーカーであり、
 ネットワーカー、
 ブランドマネジャー、
 そして、
 コンシューマーやパートナーとコミュニケートするスポークスパーソンに。

とにかくプリント媒体のマルチプラットフォーム化は必須。また、読者参加型でないと、というのがアメリカの業界が得た知見ということのよう。これはその通りだと思う。ブランド構築が比較的容易に行えるのは他業界よりも出版社に強みがあるだろう。
一方で、その神通力が通用するのも(とくに粗製濫造の日本では)時間の問題と思われる。早く対応していかなければ。

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