プロフィール

terra

Author:terra
SF好き。アウトドア好き。
ロードバイク物欲派。
レイ・カーツワイルの未来予測を支持するシンギュラリティ信者(笑)

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2011パリブレストパリ参加記 8 3日目、ブレスト到着

■8/23 第5PC Carhaix-Plouguer(525km)~ 第6PC(折り返し)Brest(618km)


→ルート

さて、次はいよいよ折り返し地点、ブレストです。カレーのコントロールを出たあと、すぐに山沿いの道を下ります。…延々下り。もう不安になるくらい下り。帰りにこれを上り返さないといけないことがわかっているので、憂鬱。そして下りきったと思ったら、今度は延々と上り。標高差にすると300m程度だし、このところ国内ブルベなどで2000m超級の峠を連続クリアしている身としては、たいしたことはない…はず。なのに、どうしたわけか全然力が出ず。先ほど同様、周辺のランドヌールたちも辛そうで、私と同じ程度のスピード。雨は小やみになったものの、今度は霧が出てきました。照明などまったくない山道でも、いつもならLEDのフロントランプがあれば安心です。なのに白い照明は目の前の濃い霧に乱反射して見通しがききません。自転車にもフォグランプが必要だと思うほど。

互いに不安に思うのか、徐々に前後の参加者たちが固まってきて、やがて集団を形成。
From PBP2011


そして霧が出てくるにつれ、眠気も増して危険な状態に…
From PBP2011


ところで、昨日の深夜ライドから思っていたんだけど。夜中になるとみんな無口になるし、ウエアも反射ベストくらいしか見えないため、どこの国の人なのかがわかりにくい状況。右側通行ということ以外は、これが国内ブルベだといわれても容易に信じそうです。ツール・ド・フランスなどのプロツアーなら、どの選手もほっそりして綺麗な脚をくるくる回しています。しかしいま周囲を走っているのは、日本人といっても通るような体型のおっちゃんたちばかり。なんだ、外国人といっても我々日本人と大差ないよね。夜間ライドは人種の壁も取り払ってくれるような気がします。

夜&霧で見通しが利かず、まっすぐに上り続ける単調なコース。どんどん内省的になっていくようです。それすなわち、入眠状態に近づいているわけで。気がつくと、うおおおっ! 居眠りしており、反対車線に大きくはみ出していました。クルマの通行はほとんどなかったものの、すでにこの時間はブレストから折り返してきた自転車がたくさん反対車線を通り始めています。ぶつからなくてよかった… あわてて右車線に復帰。そして、大事をとってまたも路肩での仮眠を選択します。

こんなにあちこちで寝るブルベも初めてです。その反面、からだへのダメージがさほどないのは助かります。やっぱり、ちゃんと休みながら走らないとダメなんだろう、とあらためて感じ入ります。

先ほどと同様、眠気の大波に意識を持って行かれて数分間熟睡。一時的にではあれ、頭もすっきり。こんな程度のダラダラ上りに苦労しているのも情けない話ではありますが、もう少し頑張らねば。でもGPSの走行距離と標高をみると、あと数kmで最高地点に達しそうです。そのあとはPBPのルート最長の下りが待っています。そういえばルデアックのドロップバッグ地点で、親切な人から携帯カイロをいただいたっけ。その方曰く、「ブレストまでのえらい長い坂で腹冷えるよってに、これ持ってってジャージの前に貼り付けといた方がええで」ということでした。

実は寒がりの私は今回15枚も携帯カイロを持ってきていたのですが、咄嗟にそのことを言い出せず。ありがたく頂戴しました。そうか、その坂の下りがカイロの使いどころなんだな、と参考にさせていただいたくらい。GPSと目視で最高点に達したことを確認してから、再度加わっていた集団から離れ、ひとりダウンヒルの装備を着込みます。
他のランドヌールたちは「なんでこんなところで立ち止まるんだろう」という目でこちらを見ながら次々坂を駆け下りていきます。私からすると、こんな寒いなか、長い坂を半袖&膝上丈のレーサーパンツだけで下りられる君たちの方が信じられないよ、という感じ。

さて、ダウンヒル開始。しかしさほど斜度がないこと、みんなクランクを回さず下りていることもあり、さほどスピードは出ません。防寒対策はしてあるため、思いのほか快適です。しかし惰性で下るとまた眠くなる… いま振り返るとぞっとすることですが、長い長いダウンヒルの途中、半分くらい居眠りをしていました。もしこのとき自爆落車してしまったら、回りの参加者を巻き込んでたいへんなことになっていたかも。上りならまだしも、下りの路肩で寝ると低体温症になりかねないので避けたのですが、やはり寝た方がよかったと反省しています。

時間を確認していなかったのでわからなかったけど、延々30分くらい下っていたような気がします。再び平坦になり、徐々に市街地の雰囲気が。それに伴い、ようやく目が冴えてきました。と同時に、集団のペースに我慢できなくなり、ひとり飛び出して先行。

まもなく再びアップダウンがスタート。これまでと違い単独走。しかも周囲はほんとうにまっくら。しばらくすると、轟音をたてて背後から大型トラックがやってきました。そして目の前は路肩のないロータリー。避けようがなくロータリーに飛び込み、コースと思しき分岐に逃れます。すると背後のトラックが「プオオオオオッ」と大音量のクラクション。ああ、フランスにも日本のように交通弱者をあおるクルマがいるんだ… 一瞬悲しくなりますが、すぐにそれが勘違いだとしれます。私が入った道はコースとは違うものだったのでした。トラックの運転手はきっと、「おいおい、あんたブレストに行くんだろ?そっちじゃねえよ!」と教えてくれたのではないでしょうか。

感謝しつつ、正しいルートに復帰。そこから先は比較的平穏。まっくらな住宅地を過ぎ、ハイウェイ沿いの道を進み、海沿いの橋を通過。港町ブレストらしく、貨物船が多数停泊しているのを横目に走ります。

暗い中、標識にとうとう「ブレスト」の文字が!あと数キロで折り返し点!!
From PBP2011


実はすでに朝の6:30を回っているのに、市街地はまだ深夜の雰囲気。
From PBP2011


やった!ついに折り返しのコントロールに到着。でもそんな風情は全然なし。正面の体育館にバイクを停め、通過チェックもそこで。
From PBP2011


食事場所がわからずこの建物の反対側をしばらく探し歩いたものの、実は手前の建物のなかでした。ようやく腰掛け、ひと心地。

どこに行ってもあまり印象の変わらない食事風景。しかし正面でレスキューシートを被っているかたは、どう見ても70代後半です。すごい健脚…!
From PBP2011


ブレストは大きな町なのに、食事内容はいささかプア。コーヒー用のプラスチックカップがカフェオレボウルを模しているのはお国柄。どこでもドバッとなみなみ注いでくれ、席に着くまでに少しトレイにこぼしてしまうのがお約束。
From PBP2011


フランスパンのサンドイッチをもぐもぐしていると、目の前にあまり見かけない人種の参加者が座りました。聞くと、サモアから1人で来ているそう。へー!偏見かもしれないけど、ロングライドできる場所がなさそうなのに。しばらく片言の英語で話していたものの、何回もサンドイッチやら飲み物を買いに席を立つ彼にいい加減つきあえなくなり、互いの健闘をたたえ合って別れました。

さて、そろそろ復路に入りますかね。ここまでの到達時間は36時間40分。国内の600kmブルベでは、よほど難易度が高くない限りここまで時間がかかったことは稀です。国内に比べて信号待ちの時間がほとんどなく、PCの数も少ないので本来はもっと早く着くべきという気が。一方で、駐輪場所や通過チェック、トイレ、食事場所がひとつひとつ離れた場所にあり移動に手間取ることなどもあるものの、やはり時間がかかりすぎ。昨年四国一周1000kmを走った際のタイムがメカトラ込みで63時間ほどだったので、今回は70時間切りが密かな目標でした。なのに、もうハーフタイムを割り込んでいます。こんなことで大丈夫?

少々プレッシャーを感じながら、復路を出発します。
関連記事
スポンサーサイト

Comment

楽しみにしています。

PBPお疲れ様でした。

やはり他国と1200kmという距離だけに
ボリュームが凄いですね、ちょっとした
旅行記になりますね。

日記のアップを楽しみにしています。

ありがとうございます

自分でも長いと思います。全部で12~13本になりそうですので、もう少しお付き合いください。
非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。