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2011パリブレストパリ参加記 14 DNF後

■DNF後 モンパルナス駅~サンカンタンのホテルへ


もはや「パリブレストパリ」ではなくなってるけど、つづけます。

とりあえず膝とアキレス腱がこんなだし、宿に戻るしか。

日本でたとえると東京駅とか新宿駅に等しいモンパルナス駅。実はここからホテルの近くまで電車一本で行けたんだけど、そこまでまったく考えが至らず。ホテルの位置はサイクルコンピューターに登録していたので、ナビ機能でここからホテルまでのルートを算出。徒歩で移動することにします。距離にすると27km。今9時前だから、時速4kmで歩いても12時間くらいで着くだろう、くらいに。

駅から出ると、ちょうど出勤時間。でも今日は特別肌寒い。トレンチコートなんかを着ている人もちらほら。空はどんより鈍色で、初冬のようだな。

さて、と歩き出そうとして、いきなり尿意を催しました。しまった、こんなことならTGV内で済ませておくんだった。モンパルナス駅を出たすぐ前には、パリ名物の全自動有料トイレがあります。たしか、使用後は室内全体を丸ごと洗浄する、これまたフランスらしい豪快な仕組みだったはず。これ、一度試してみたかったんだよね… でも、待て。用足しの間、自転車はどうするんだ? 中に持ち込めないと、盗難が心配。というのも、実際にPBPスタート数時間前、日本の参加者のバイクが昼食をとっているあいだに1台盗まれているくらいですから。2台を重ねて、チェーンできっちり施錠していたにもかかわらず。(後日伺ったところでは、同宿だったKご夫妻のご主人もゴール後に盗難に遭ったそうです)。

トイレのドア脇に説明が記されているけど、自転車の持ち込みについては記述がなさげ。そして、さほど切羽詰まっているわけではなかったので、そのまま歩き始めてしまいました。

うむ、歩く分には膝やアキレス腱は大丈夫だ。駅の立派な建物を回り込むと、いきなりエッフェル塔が見えて気分が盛り上がる! やっぱりパリはエッフェル塔だよね!(しかし写真には撮らず)
From PBP2011


大きなロータリーなので、回り込んで歩くのも面倒な気が。少し自転車にまたがってみよう。うう、やっぱり痛い…というより、DNF前より痛い! 無理せず、下り坂で乗るだけにしておこう。

角を曲がったところで、これまたパリ名物のレンタサイクル、Velib(ヴェリブ)のステーション発見。自転車ネタということで、撮っておかねば。自転車のVELOと自由のLIBREを組み合わせた造語のVelib。個人的にこのシステムの凄いところは、単にレンタサイクルのステーションを市内各所に作ったというだけでなく、自転車レーンをくまなく整備したところにあると思います。

From PBP2011


From PBP2011


地下鉄のネットワークと同じくらい便利、という評価もあるそうな。
From PBP2011


街なかに張り巡らされた自転車用道路。
From PBP2011


下り坂は自転車をまたがりつつ、市内をちまちま歩きます。朝市なんかも風情があっていいなあ。
From PBP2011


数両編成の路面電車。ヨーロッパでは多いですよね。日本でももっと復活させてもいいと思う…
From PBP2011


From PBP2011


From PBP2011


時刻は10時近く。1時間歩いてきて、尿意がかなり強くなっています。どこかトイレはないのかっ? きょろきょろしているけど、郊外に抜けつつあることもあり、もはや全自動トイレも見かけなくなってしまった… 最後の手段で、どこか人目につかない場所でこっそり? そうは思うものの、どこもかしこも人がたくさん。でもそのうち、日本で言うところの児童遊園のような場所に辿り着きました。フェンスに蔦が絡まり、いい具合に道路から死角になってるじゃないか。よっしゃ、ここだここ。自転車を押し入れ、一応トイレがあるかも再確認。…ないや。公園なのにないなんて、ひどいよね。蔦の壁に近づいて溜まっていたものを放出します。ほっとしながら周囲を見回すと、左手は6階建てくらいのアパルトマン。おばちゃんがベランダでコーヒーかなにか飲みながら、じっとこちらを睨んでいました…

さらにしばらく徒歩。距離計を見ると、7kmほど進んだことになるのか。でも、もういい加減疲れてきたよ。けっこう長い坂を登り切ったところで、鉄道の上を通る跨線橋に遭遇。そこではたと思い至ります。この路線って、ホテル近くを通っているんでは…? そのまま駅舎に回り込んで路線図を見ると、ビンゴ。Bellevue駅です。ここからヴェルサイユを経由して、St.Cyr駅に達します。電車に乗れるんなら、わざわざ自転車を押し歩くことなんかしないよな。っていうか、ここで初めて気がついた。モンパルナス駅からここまでも、電車で来られたんだ…

ということで、チケット売場まで行き、職員から直接切符を買います。自転車OK? もちろんOK。ということで、2ユーロ払って、専用の改札を通ってホームまで。
From PBP2011


思いのほか本数も多く、さほど待つこともなく電車が到着。自転車を抱えて乗り込みます。田舎ならいざ知らず、一国の首都で鉄道に自転車を持ち込めるなんて素晴らしすぎる。そして車内は…おお、「世界の車窓から」みたい。
From PBP2011


From PBP2011


4駅ほど通過して、次が降車駅。あ、停まった。下りなきゃ。もちろん自動ドアでないことは承知しているので、手でドアを押し開けます。…あれ? 開かない。ドアレバーをぐいぐい引っ張るのに、びくともしない。え? え? どうしたの?? この車両、この駅ではドアが開かないとか? 両手でレバーを掴み、持てる力を総動員しても動かない。おい、誰か助けてくれ! でもこの車両には私一人。焦っているうちにベルが鳴り渡り、列車は無情にも発車…。

どうしよう。呆然としていると、そういう事情におかまいなしに、隣の車両から一人の女性がやってきました。私にカードを押しつけながら話しかけて来ます。スカーフを被ったムスリムの女性。なんでも恵まれないインドネシア孤児たちのために1ユーロを、と寄付を募っているみたい。私はそれどころではないのに、全然引き下がる気配なし。でも、ふとひらめいてその求めに応じることにしました。フトコロから財布を出し、1ユーロ硬貨を。でもそのとき、財布の中の5ユーロ・10ユーロ札の束が彼女の目に入り、とっさに彼女は“やっぱりこっちをくれ”と手を伸ばしてきます。ダメだよと日本語で制止しているうち、列車が減速、次の駅に停まる気配。慌てて硬貨を握らせながら、このドアの開け方を教えてくれ、と英語で頼みます。彼女はフンと鼻をひとつ鳴らしてから、左右のドアノブに手をかけ、こともなげに開け放ちました。

…私はずっと片側のレバーを必死に引っ張っていたけど、つまり両側を同時に開けばよかったと…

アホだ…

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Comment

寄付…

私達もパリまで戻ってウロチョロとしてたら
怪しげな寄付集めに捕まりました。
不用意に目の前で財布を開いてしまい、
10ユーロも取られてしまいました。
電車の中にまで出没するのですね~恐ろしい!!!

Re: 寄付…

micronさん、こんにちは。

この手合いは、基本は無視すべきなんですよね。
でもわかっていても、咄嗟にやっちゃうという…
これでよく財布を持ってかれるとも聞きますものね。
街頭だとそちらに気を取られている隙に、相棒が荷物を持ってくということもあるし。
今回同宿の方が、スタート前日に財布をやられたそうです。
私もフランスではありませんが、似た手口で同僚のバッグを持ってかれそうになったことも。
ああ恐ろしや。
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