プロフィール

terra

Author:terra
SF好き。アウトドア好き。
ロードバイク物欲派。
レイ・カーツワイルの未来予測を支持するシンギュラリティ信者(笑)

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

BRM929近畿600km 紀伊半島一周 その2(〜380km)

行程上はまだ30分の1。序盤とも云えない序盤のトラブルで意気消沈してしまった。たぶん三船さんや落合さんにあっという間に抜かれるだろうし、台風を避けるためにも急いで来ていたのに、気づけば早くも最後尾になっている(たぶん)。モチベーションはダダ下がり。かといって近畿まで遠征してきて早々にDNF、というのもありえない。

そんなわけで、気を取り直しマイペースで進む。和歌山市から海南、有田、御坊と南下。海南のコンビナート地帯を抜けると、トラックも減り、徐々にのんびりした景色になってくる。今回、サドルバッグにはガクさん(@gak_t12)からいただいたTwitterアカウント付き名札をつけている。すると、御坊の市街地あたりだったかな?信号で一緒になった方から声を掛けていただく。ひらまつさん(@hiramatsuuuu)と仰る方。私のアイコンを知っているとのことで、恐縮する。ブルベ中は名前も知らない間柄で終わりがち。でも、こうしてアカウントを通じてお顔と名前が一致して、互いに知り合えるのは楽しい。ガクさんの名札に感謝。

ひらまつさんが撮影なさった走行動画に,少しだけ私も写っていました.。4:10あたりから。
http://youtu.be/V5Ek--QWSXE


それからさらに南下して11:50に119.7km地点、田辺市のPC1のローソン田辺元町中之谷店に到着。コマ図を見ると、少し先にラーメンの「天下一品」があるようだ。台風のせいで名物堪能は諦めていたけど、せめて好物の天一くらいは食べていきたい。ローソンでポカリスエット900ccと大福だけ求め、ただちに出発。天一前に着くと、ちょうど別のランドヌールが入ろうとするところ。




カウンターに並んで掛ける。同じく和歌山県出身で、新宮がご実家ののいずさん(@oyavin44 )。途中自宅に立ち寄ってシャワーを浴びる予定だそう。私もブルベで最大の元気の素はシャワーなので、とてもうらやましい。おたがいがんばりましょう、と出発。

のいずさんによるとここから先、すさみのあたりまでは小さなピークが20個ほど続き、かなり堪えるらしい。情報をもとに身構えていくけど、やっぱりきつい。上っては下り、上っては下り。新しい上りがあらわれ、終わることがない。1個あたりはせいぜい標高50m程度のが無数にある。最近ほとんど自転車に乗れていないこともあって、消耗が著しい。

3時間ほど苦行を繰り返し、15:05頃ようやく串本のPC2、ローソン串本町串本店(194.3km)に到着。ここまで来たのだから、もう少し脚を伸ばして本州最南端の潮岬まで…行きたいけど行けないよね、台風が迫っているし、そんな余裕はない。そんなわけで、PC2を出てすぐに見えてきた橋杭岩でだけ少し停車し、記念撮影。ここに来るのは小学校以来。なんだか記憶よりもこぢんまりとしている。やはりそれなりに自分が成長したからかな?








さて、ここからは進路を転じて徐々に北上。太地のクジラ博物館を横目に通過し、那智の滝や青岸渡寺など、高野山と並んで大好きなスポットに立ち寄ることもなく過ぎていく。ああ、もったいない。さらに、速玉大社まで敷地横を走りながら、完全スルー。昨年のフレッシュ九州でも、高千穂峡のすぐ脇を通ったのにあの景色を見ることができず、とても悔しい思いをした。ブルベで観光地を諦めるのはもはや仕様と諦めるしかないのだろう。

約240kmで新熊野大橋を渡り、和歌山から三重県に。このあたりはまったくのはじめて。「紀南」という地名に、違和感がある。私の間隔では、三重はあくまで愛知と同じ中部地方。紀州の「紀」の字を使っていると、なんとなく和歌山の延長にいる気がする。「南勢」ならしっくり来るんだけど。

261km、熊野市の市街に入り、裏通りを抜け木本トンネルにのぼっていく。一方通行の一車線車道と、やけに段差の高い歩道とだけが走る細い隧道だ。国道の鬼が城トンネルが自転車通行不可のため、ここだけこちらを迂回路として通る。この数キロを除けば、海南市から延々200km以上、国道42号を走ってきている。ほどなく復帰して、再び42号で佐田坂へ。

すでに日が暮れてしまい、ナイトライドになっている。コマ図を見るにはヘッドランプが必須なのに、自慢のZEBRA LIGHTが点灯せず、焦る。今回、CR123Aの手持ちを使い切ったため、同サイズのリチウムイオン充電池を初めてもってきている。どうやら相性が悪かったらしい。なぜ、試験点灯して来なかったのだろう。GPSのルートの件といい、手抜かりが多すぎる。結局、ハンドルにぶら下げている中華ライトのうち1つを外して背中ポケットに入れておき、コマ図を見るときに手で照らすという、なんともなアレな手段になってしまった。面倒でコマ図確認の頻度が激減するから、またミスコースの元になるんだけど…

そんなわけで、無精をしていて、いまいる佐田坂がどこまで上るのかがわからない。かといって坂でコマ図を照らすのも億劫で、そのままえっちら。なぜか標高170mと記憶していたけれど、明らかにそれ以上、上っている。170m程度でこれだけ負荷が高いと、このあとたしか標高400mの峠が待っているのに耐えられないのでは。脚の鈍りっぷりに落ち込んでいると、実はその佐田坂が400mの序盤だったことに気づき、少し安心。

斜度が緩やかになり、気持ちにも余裕が戻ってきた。そのため、見えてきた道の駅「熊野きのくに」で補給ストップ。距離は270kmくらい。温かい食べ物を期待したけど、19時閉店だから…とのこと。壁の時計を見ると、すでに18:52。しかたなくパウンドケーキとお茶を買い、店の女性たちに台風のことをたずねる。上陸は明日の15時くらいとTVでいってましたよ、とのこと。少し進行がゆっくりになったのかな。ホテルに入ったりしなければ、そのくらいの時間には着けるだろう。希望が見えてきた。

パウンドケーキを急いで腹に収め、大又トンネル、矢ノ川トンネルと長い2つのトンネルまで上る。合わせると3kmくらいだろうか。抜けると、一気にダウンヒル。クルマの往来が多かったけど、50km/h前後出ているので、煽られることもなく快適。290km地点の尾鷲市街まであっという間。その後いつものペースに落ちながらも小ピークをこなし、319km、PC3 道の駅「紀伊長島まんぼう」に到着。ここはスタッフのみなさんによる有人チェック。トイレに寄り、加水したエタノールで身体を拭くなど15分以上身繕いしてから、PCに。暗い敷地にそこだけキャンピングライトの点った東屋。銀マットが敷かれ、仮眠もできる案配。でも時間は21時過ぎなので、眠気はない。飲み物だけいただき、しばらく雑談してから、先行したランドヌールに続き出発。

先行する方の姿は、おおむね200m先。しかし、峠の途中で見失ってしまう。右折すると下りになるのに、気づかず道なりに登坂を続けてしまっていた。上っても上っても先が見えず、なんだかおかしい、とGPSを表示。いまだにルートは表示されないものの、この県道がまっすぐ北に向かっていることだけは画面からうかがえる。でも、向かうべきはほぼ真東方向だ。おかしい。コマ図では右折というほど右折らしい表示ではなかったので、途中で曲がるべきだったとの思考には至らない。確認のためにiPhoneでルートラボを表示しようとしたけれど、思った通りここは圏外。やはりさっきの分岐を曲がるしかなかったのか。半信半疑で下り、進んでみると、ほどなくコマ図通りの紀勢南島トンネルがあらわれた。コマ図のカスタマイズには凝ったけど、それは見た目の体裁だけで、ルート確認のほうはまったくしなかったものな…

今日何度目かの反省をしているうち、どんどん眠くなってくる。でも、仮眠できそうな場所なんてまったくないし… と思っていたら、屋根付き壁付きのバス停を発見。どうせすぐにからだが冷えて目が醒めるだろうけど、少し寝ていこう。中に自転車を引き入れ、ベンチにゴロリ。すぐに眠りに落ち、ほどなくクルマのアイドリング音で目が覚める。ひとけのない深夜にもかかわらず、道路の向かい側にクルマが停まっている。汗冷えにも耐えかねたので一度起き上がり、そちらに目をやると行ってしまった。ところがもう一度横たわると、今度は別の軽自動車が来て、やはり同様にアイドリングしている。なんだろう、2台立て続けに? 野菜の直売所でもあるのならわかる。しかし、そんなものがないことは確認済みだ。暗闇のなか横たわっている私をじっと観察しているようにも思える。なにか勘違いでもしているのだろうか? 2台目も立ち去らないので、なんだか気分が悪い。そろそろ出発しよう。身繕いをして自転車を出すとき、瞬間、ライトで運転席を直射してしまった。すると、胸にミニダックスらしきイヌを抱いた30代くらいの女性の姿が。LEDに照らされ、死ぬほど驚いた表情が浮かび上がった。いや、こっちだって驚くよ…なぜずっとこちらを見ていたんだろう。いや、見ていたわけではなく、別の用事があった? 横になっている間、その2台以外はたぶんクルマは通らなかったはず。結局、理由はわからずじまい。


※後日気がつきましたが、この2台のクルマのどちらか、あるいは両方とも、おそらくは疲労による幻覚だったようです。女性の姿も、ミニチュアダックスも、たぶん幻覚……


南伊勢町の350km地点くらいを過ぎ、少しの仮眠では疲れは取れない。そこから20km弱を頑張ると、久々にコンビニ(ファミリーマート)が見えてきた。五ケ所浦という地名らしい。次のPCまではあと20kmを切っているけど、ドリンクボトルが軽くなっているので、補給。蚊に喰われるのを追うこともできず、へたり込む。時刻は00:45。80km弱を3時間半ちょっと。明らかにペースが落ちている…これだけ遅くなると、またも投げやりな気持ちになってくる。

それにしても、汗のべたつきが気持ち悪くてしょうがない。ウエアに皮膚が触れるのがイヤで、ろくに身体も動かせない。普段さほど寒がりでもない私がブルベで悪寒に震えるのは、結局汗で気持ち悪い→鳥肌が立つ→逆フィードバックで寒気がする、ということらしい。妙に硬直したまま再出発したものの、かなり我慢の限界になっている。脱脂効果を期待してアルコールで腕や首筋、脚を拭いたけど、いますぐシャワーを浴びたいくらい。せめて、着替えをしたい…コインランドリーでもあれば、「全裸なう」というのを実行してもいい…と考えつつ、なにげなく左前方の灯りを見ると…終夜営業のコインランドリー! これまでコインランドリーなんて1軒も見かけなかった。なのに、「全裸なう」してもいい、と考えたまさにその瞬間にあらわれるなんて、神懸かっている。これはなにかの神が、じゃあ全裸を披露してもらおうじゃないか、と思し召しているに違いない。

しまった、迂闊なことを誓うんじゃなかった。

ともあれ、店内に自転車ごと失礼しまーす。





せっかくだから、ジャージと反射ベストも、みんな丸ごと洗ってしまおう。ありゃ、乾燥機能付きは1回400円か。でも100円硬貨は3枚しか持ってないよ。両替機は…ないか。小銭を作るためだけに、さっきのコンビニまで戻るのは面倒すぎる。どうしよう、と店内を見回すと、大型マシンの陰に隠れてシンプルな洗濯機が。それは200円で、大型マシンは乾燥機だけだと100円で使えるらしい。ちょうど300円! よかった! これもなにか神懸かっているw というわけで、腹を決めて全裸に…いや、それはさすがにヒトとしてどうかと思い留まる。妥協点として、まず上半身を全部脱ぎ、アルコールを手ぬぐいにつけてごしごしと清拭。新しいインナーを着たうえで、今度はレーパンを脱ぐ。腿のあたりを清拭して、これまた着替えの新しいレーパン装着。いいぐあいに置かれたベンチに横になり、洗濯が終わるまで、あらためて仮眠しよう。

全裸にはならなかったけど、これで神様は納得してくれるだろうか? 



どうも赦してはくれなかったらしい…
後半にはまた、たいへんなことが…

関連記事
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。